Photo Album
No.52
PHOTO ALBUM 一陣の風
久方の
光のどけき 春の日に
しず 心なく 花の散るらむ
春の日に散る「花」 とは
桜のこと
春の美しい風景とはうらはらに
散り行く ものの哀れを詠った短歌だ
古今集なぞ がらではないが
風に舞う桜を見上げるたびに この短歌を思い出す
はらはら はらはら 舞い落ち 遠くの空に舞い上がる
一枚の花びらに投影する自分の姿 ……
儚さは 美しい夢のあと……
形あるもの いつかは滅びてしまう
だからとて 立ち止まってばかりもいられない
つゆと消えるから 命は 輝くのだ
No18
No52
2003.04.15
<<<<<Back Next>>>>>
■ALBUM INDEX
<Page Back